ブルーオーシャンの建設業界
日本の労働市場は少子高齢化によって、さまざまな業界で人手不足が叫ばれていますが、なかでも建設業は他の業種と比べても人手不足が深刻で、特に若者の就業者が少ないと言われています。実際に国土交通省が発表したデータ(※)によると、建設業の就業者は55歳以上が34%を占めており、29歳以下はわずか11%。他の業界と比べて、これからを担う若い世代が圧倒的に不足しているんです
さらに、これから高齢のベテラン職人がどんどん引退していくため、人手不足はますます加速することが予想されます。建設の需要がなくなることはありませんから、人手不足は建設業界にとっては深刻な問題ですが、実は働き手にとっては大きなチャンス。建設業界は競争相手が少なく、たくさんの仕事にありつける、かなり美味しいブルーオーシャンなんです。
ちなみにブルーオーシャンとは競争相手の少ない市場のこと。「争いのない、のどかで穏やかな青い海」に例えて、ブルーオーシャンと呼ばれています。これに対して競合がひしめき合う激しい競争状態にある市場はレッドオーシャンと呼ばれています。レッドオーシャンは文字通り「血で血を洗うような真っ赤な海」をイメージした言葉。ライバルが多いと価格競争で薄利になりがちですし、引く手あまたの“青い海”で働きたいですよね。
※建設産業の現状と課題 https://www.mlit.go.jp/common/001187379.pdf